
今日12月1日は「手帳の日」です。
東京都中央区日本橋に本社を置き、ビジネス手帳の元祖「能率手帳」を発行する株式会社日本能率協会マネジメントセンターが制定しました。
日付は師走(12月)に入り、手帳を活用して1年を振り返り、翌年分の新しい手帳を準備する時期であることから決められました。
この日を記念して、書店や文具店などの手帳売り場でキャンペーンなどが実施されます。

「能率手帳」は、時間を大切にし、人生を豊かに過ごしてほしいとの願いから、日本で初めて「時間目盛り」を入れた手帳として、1949年(昭和24年)に誕生しました。
当初は、会員向け・法人向けにお歳暮として制作した「能率手帳」でしたが、購入したいという声が多くなり、1958年(昭和33年)に一般販売が開始されました。
その後も、時代の変化に合わせて、手帳の仕様は細かく変更されてきています。
手帳(てちょう)

手帳(てちょう)は手帖とも表記され、手の中に納まるような小さな記録本のことを指します。
現代では、主な用途としては、予定管理や行動の記録、メモなどに使用されています。
また、生徒手帳などの身分関係記録、身分証明書を兼ねるものもあります。
紙が冊子となるように綴じてあるものや、バインダー方式で、好みの機能を持つリフィルを差し替えることができるシステム手帳などもあります。

NOlTY(ノルティー)
NOlTYの前身である能率手帳は、日本能率協会のコンサルタントが使っていた手帳を会員向けに配布したのが起源です。
冒頭にも書きましたように、タイムマネジメントの行える手帳としては日本最初と言われ、「時間目盛り」を採用した手帳として誕生しました。
日本の生産能率指導に携わっていた社団法人日本能率協会の理事であり、コンサルタントであった大野巌が、生産管理技術の開発を行う中で、時間管理のツールとして発案したことから作られました。
それまでの手帳は備忘録程度で使われており、手帳で仕事の管理をするという考え方はありませんでしたが、時間も経営資源と捉え、時間管理の思想を意識づけた点で能率手帳は高く評価されました。
能率手帳の大きさは、当時、主な通信手段が郵便だったため、官製はがきを手帳に挟むことができる大きさとして決定されました。
そして、大きな特徴としてクリーム色の手帳専用用紙が挙げられます。
一般的に「能率手帳用紙」と呼ばれ、薄さと書きやすさを両立した用紙とされています。
また、クリーム色は目に優しく、光を反射しにくいとして採用されています。

そして、2013年(平成25年)に「能率手帳」は「NOlTY」(ノルティ)に改名されました。
「NOlTY」の名称には、「New Style(新しいスタイル) Original(そしてたったひとつの存在で) Life Time(ずっと毎日) Your Will(あなたの想いを叶えたい)」という意味が込められています。
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