11月28日 太平洋記念日

今日は何の日

今日11月28日は「太平洋記念日」です。

1520年のこの日、ポルトガルの航海者フェルディナンド・マゼランが、後に「マゼラン海峡」と命名される南米大陸南端の海峡を通過して太平洋に出ました
マゼランの航海は、当時の人々にとって未知の世界を開くものであり、地球の大きさや形を理解する手助けとなりました。
そしてその航海は、単なる冒険ではなく、人類の歴史における大きな転機でもあります。
彼の名を冠した「マゼラン海峡」は、南米大陸の南端に位置し、太平洋と大西洋を結ぶ重要な航路として今も利用されています。

その海峡を通過した後、天候が良く平和な日が続いたため、この海を「Pacific Ocean」(平和な・穏やかな大洋=「太平洋」)と名付けました。
当時、地球は丸いかどうかは、学説の一つの域を出ず、世界一周することは無謀と考えられていました。
マゼラン自身はフィリピンでの戦闘で、原住民に殺されましたが、彼の船は初めて世界を一周して帰国し、地球が丸いことを証明しました。

「太平洋」は、アジア・ユーラシア・オーストラリア・南極・南北アメリカの各大陸に囲まれる、世界最大の海洋です。
大西洋やインド洋とともに、三大洋の一つに数えられています。
日本列島も太平洋の周縁部に位置します。
その面積は約1億5555万7000平方キロメートルであり、全地表の約3分の1にもあたります。

また、太平洋は自然環境の宝庫でもあります。
多様な生態系が広がっており、さまざまな海洋生物が生息しています。
このような豊かな環境は、漁業や観光業など、多くの産業にも寄与しています。
現代でも太平洋の持つ資源は、各国にとって重要な経済的基盤となっています。

さらに、太平洋は国際的な政治や経済の舞台です。
アジア太平洋地域は、経済成長が著しく、多くの国々がこの地域での協力や競争を進めています。
太平洋の安定は、国際社会にとっても重要な課題であり、各国が協力して平和を維持する努力が求められています

フェルディナンド・マゼラン

マゼランは、1519年にスペイン王の信任を得て始まる航海でスペイン帝国の5隻の艦隊を率いてスペイン・セビリアから東洋の香料諸島(モルッカ諸島)への西回りでの渡航ルート発見を目指して旅立った大航海時代のポルトガル出身のスペインの航海者であり探検家です。

前述の通り、マゼラン自身は航海半ばの1521年に亡くなったものの、部下のスペイン人フアン・セバスティアン・エルカーノが艦隊の指揮を引き継ぎ、1522年に史上初となる世界周航を達成しました。

マゼラン自身は世界一周を成し遂げてはいないものの、人類初の世界一周航海(周航)を達成した艦隊は「マゼランの艦隊」として後世に名を残しています。
マゼラン海峡のほか大マゼラン雲・小マゼラン雲、マゼランペンギン、宇宙探査機マゼラン、小惑星など多くの物が航海者マゼランの名にちなんで名付けられ、また南米パタゴニアや太平洋の名マゼランが名付けたとされています。
マゼランの功績は太平洋の広大さの発見により地球の概ねの大きさを示し、世界の地誌の確立に大きく貢献したことです。

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