11月26日 ペンの日

今日は何の日

今日11月26日は「ペンの日」です。

東京都中央区日本橋兜町に事務局を置き、国際ペンクラブ(PEN International)の日本センターとして活動をする一般社団法人・日本ペンクラブが創立30周年を記念して1965年に制定しました。
1935年(昭和10年)のこの日、国際ペンクラブの要請を受け、外務省文化事業部の課長・柳澤健(詩人でもあった)が文壇に呼びかけて、国際ペンクラブの日本センターとして日本ペンクラブが創立されました。その国際ペンクラブは、文学を通じて諸国民の相互理解を深め、表現の自由を擁護するための国際的な文学者の国際的な団体です。

日本ペンクラブ

日本ペンクラブは前述のように国際ペンクラブの日本センターであり、日本の文筆家で構成される法人です。
創作活動やジャーナリストなどによって組織され、言論の自由、表現の自由、出版の自由の擁護と、文化の国際的交流の増進を目的とするNGO(非政府組織)です。

日本ペンクラブは、その団体としての性質を、次のように説明しています。

『日本ペンクラブはその日本センターとして、「国際P.E.N.憲章」に基づき、「文学の普遍的価値の共有」「平和への希求と憎しみの除去」「思想・信条の自由、言論・表現の自由の擁護」を基本理念として活動してきました。
国際P.E.N.も日本ペンクラブも設立の背景には、戦争に対する危機感がありました。
戦争に至る社会と世界は、いつ、どこにおいても味方と敵を作りだし、生命と人権を軽んじ、言論・表現の自由を抑圧する――そのことを身に沁みて知った文学者たちが、国境と言語、民族と宗教の壁を越えて集まったのが始まりです。』

日本ペンクラブの初代会長は詩人・小説家の島崎藤村(しまざき とうそん)でした。
日本ペンクラブに集う表現者達の熱い思いによって、その灯火を掲げ続けられ、表現の自由と平和への訴えが続けられてきました。
そして日本ペンクラブの事業としては、様々な集い、懇親会、例会、声明から、自治体・大学・企業との連繋事業まで幅広い活動を行っています。
また、国際ペンクラブと連携して活動する一方で、独自の文学・文化活動を展開しています。

国際ペンクラブ

国際ペンクラブは、文学・文化に関わる表現とその普及にたずさわる人々が、文学を通じて諸国民の相互理解を深め、表現の自由を擁護するための唯一の国際組織です。
創立は1921年にさかのぼります。

団体名の「PEN」は、Poets(詩人)、Playwrights(劇作家)、Essayists(随筆家・評論家)、Editors(編集者)、Novelists(小説家)等の頭文字、つまりは文学・文壇に関わる全ての人々(著述家)を表しています。

本部はロンドンにあり、世界各国のペンセンター、作家団体などが地域支部となっています。

ノーベル文学賞において、各地のペンクラブからの推薦者も候補者となります

国際ペン憲章

1.文芸著作物(literature)は、国境のないものであり、政治的なあるいは国際的な紛糾にかかわりなく人々の間で共有する価値あるものたるべきである。

2.芸術作品は、汎く人類の相続財産であり、あらゆる場合に、特に戦時において、国家的あるいは政治的な激情によって損われることなく保たれねばならない。

3.P.E.N.の会員たちは、諸国間のよき理解と相互の尊敬のためにつねにその持てる限りの影響力を活用すべきである。人種間、階級間、国家間の憎しみを取り除くことに、そして一つの世界に生きる一つの人類という理想を守ることに、最善の努力を払うことを誓う。

4.P.E.N.は、各国内およびすべての国の間で思想の交流を妨げてはならないという原則を支持し、会員たちはみずからの属する国や社会、ならびに全世界を通じてそれが可能な限り、表現の自由に対するあらゆる形の抑圧に反対することを誓う。P.E.N.は言論報道の自由を宣言し、平時における専制的な検閲に反対する。P.E.N.は、より高度な政治的経済的秩序への世界が必要としている進歩をなしとげるためには、政府、行政、諸制度に対する自由な批判が不可欠であると信ずる。また自由は自制を伴うものであるが故に、会員たちは政治的個人的な目的のための欺瞞の出版、意図的な虚構、事実の歪曲など言論報道の自由にまつわる悪弊に反対することを誓う

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