
今日11月20日は「世界こどもの日」です。
「世界子どもの日」は、1954年、世界の子どもたちの相互理解と福祉の向上を目的として、国連によって制定された国際デーの一つです。
英語表記はもともと「Universal Children’s Day」でしたが、現在では「World Children’s Day」となっています。
国連では各国政府が適当と考える日を選んで「子どもの日」とするように勧告していて、日本では古来からある「端午の節句」に由来した5月5日の国民の祝日「こどもの日」を充てています。

毎年この日には、子どもの権利の認識向上と子どもの福祉の向上を目的として、世界中で子どもたちが主体となって参加する催しが行われています。
その「子どもの権利宣言」は1959年11月20日には国連総会でが採択され、その30年後の1989年の11月20日、すべての子どもに人権を保障する初めての国際条約『子どもの権利条約』が、国連総会で採択されました。
この条約が生まれたことにより、世界中で子どもの保護への取り組みが進み、これまでに多くの成果が生まれました。
これらのことから「世界こどもの日」は11月20日とされています。
そして、「子どもの権利条約」日本批准30年である2024年、ユニセフ・こども家庭庁共催キャンペーン「こどものけんりプロジェクト」をスタートしました。
日本における「子どもの権利」の正しい理解と普及を通じた子どもたちのウェルビーイングの向上を目指して、2030年3月までの間、様々な企画を展開しています。
また、6月1日は1925年(大正14年)8月にスイスのジュネーブで開かれた子どもの福祉世界会議で制定された「国際こどもの日」(International Children’s Day)となっています。
世界の子どもたちの状況(2024年10月時点)

①年間490万人が5歳の誕生日を迎えられずに亡くなっています。
②6秒に1人の5歳未満児が命を落としています。
③6700万人が小学校に通えていません。この数字は、小学校に通う年齢の子どもの11人に1人に相当します。
④3億3300万人近くの子ども(6人に1人)が、極度の貧困状態(1日2.15$未満)で暮らしています。
⑤推定140万人の子ども(0~14歳)がエイズ(後天性免疫不全症候群)を引き起こすHIV(ヒト免疫不全ウイルス)と共に生きています。
⑥1億6000万人が、児童労働に従事しています。そのうち 7,900万人は、危険な状況・条件下で働いています。

このことからも、世界こどもの日を契機に、子どもに関わるすべての人が、子どもの権利条約にうたわれている権利の実現に向けて取り組むことはもちろん、子どもたち自身が、自分たちの持つ権利について知り、学び、声を上げていくことがとても大切です。
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