10月30日 たまごかけごはんの日

今日は何の日

今日10月30日は「たまごかけごはんの日」です。

島根県雲南市に事務局を置く「日本たまごかけごはん楽会」(現:「日本たまごかけごはんシンポジウム実行委員会」)が、日本食の定番である「卵かけご飯」を切り口に食や自然について考えることを目的に制定しました。
2005年(平成17年)のこの日、雲南市で「第1回日本たまごかけごはんシンポジウム」が開催されました。
また、この時期はたまごの品質が良いと言われていて、美味しい新米が出回る時期です。
昨今では、「卵かけご飯」頭文字をとって俗に「TKG」とも略されます。

「日本たまごかけごはんシンポジウム」では、たまごかけごはん日本一を決定する「TKGチャンピオンシップ」などのイベントが開催されています。

日本は鶏卵を生のまま食べても食中毒が少ない衛生管理が行われている世界的に珍しい国であり、それを日本人の主食である飯にかけて食べる卵かけご飯は食文化として定着し、ソウルフードの一つとなっています。。
近年は外国人が、日本を訪れた機会や、日本の衛生基準に基づいて輸出された生卵や温泉卵を購入できるシンガポールや香港などで味わう例も見られるようです。

鶏卵について

卵は、栄養価の高い食品で、白身と黄身の双方に動物性タンパク質が含まれています。
白身はタンパク質のみですが、黄身には動物性タンパク質と動物性脂肪が含まれ、その中にビタミンCを除く12種類のビタミンと12種類のミネラルを含んでいます
また全卵においては必須アミノ酸が散在しますが、これは白身よりも卵黄に多く含まれています。
このように動物性タンパク質および動物性脂肪の安価な供給源の一つであり、世界中の国や地域で消費され続けています。
そして黄身はコリン(ビタミンのような働きをする水溶性の栄養素)も含まれていて、これは神経伝達、脳の発達、骨においても役割を果たしています。
さらに卵には、強力な抗酸化作用があります。
炎症(誘発)性サイトカイン の産生を抑える卵黄由来のタンパク質は、人体に有益な効果をもたらします。

生食について

現代日本では卵は生食できる食品として扱われており、卵かけご飯以外にも生卵は牛丼や納豆ご飯、麺類などに様々な料理に添えられています。
日本以外の一部の国でも、韓国のユッケおよびヨーロッパのタルタルステーキで生卵と生肉や他の具材をかき混ぜる料理、あるいは食材の一部(フランスのミルクセーキなど)として、生食されています。
ほかに、薬用として卵が生食されることもあります。

日本の国内産の鶏卵は通常、厚生労働省の定める「衛生管理要領」に基づき食品消毒用次亜塩素酸水溶液など殺菌剤で洗浄を行うなど病原体の付着を防ぐ安全のための措置が講じられ、卵選別包装施設でパック詰めされています。

生卵はサルモネラ食中毒などを起こしやすく、安全に食べられる地域は日本など一部に限られています。
日本国外では卵の生食で食中毒する日本人が毎年発生するが、生食を前提にしている日本では鶏卵農家などによる卵の完全洗浄といった衛生管理全般が行き届いています。

しかし生卵を食べる場合、ひび割れた卵割れた卵割ってから時間の経った卵を使用するのは危険ですので、ご注意を!

たまごかけごはんについて

近代に入った1877年頃、日本初の従軍記者として活躍し、その後も数々の先駆的な業績を残したジャーナリスト岸田吟香が「卵かけご飯」を食べた明確な記録が残る日本で初めての人物とされています。
そして周囲に卵かけご飯を勧めたとされています。
吟香の様子を記した1927年発行の雑誌『彗星江戸生活研究』によると、味付けは焼き塩と蕃椒(トウガラシ)だったそうです。
第二次世界大戦後の食糧難の時期は鶏卵は希少品となったものの、昭和30年以降、卵が庶民の味となってからは、味や栄養面で注目され、食卓の人気者となりました。

「卵かけご飯」は、ご飯に生卵を掛けた簡単な料理であり、世界的には卵を食す場合は火を通した調理法が一般的である中、日本特有の食文化とされています。
調味料としては主に醤油が使用されるが、その他にもポン酢や麵つゆなどの調味料、卵以外にも様々な具材が加えられることもあります。
卵かけご飯専用の醤油やふりかけも販売されています。
卵かけご飯に入れる具材は、様々ですがその種類は豊富で、海苔やネギ、かつお節、ゴマ、納豆、鮭フレーク、豚肉、キャベツ、チーズ、ごま油、キムチ、塩こんぶ、バターなど多種多彩です。

美味しい卵かけご飯の食べ方

卵に醤油を入れるのではなく

ご飯に直接醤油をかける。
②醤油をかけたご飯に卵を入れる。

この順番の方が卵かけご飯を美味しく食べられる。
何故なら、人間の舌は塩味と甘味の両方があると塩味から感じやすく、甘味がうまく伝わりません。
醤油のご飯を卵で包むことで、卵の甘味を先に感じ、その後に醤油の塩味を感じることができ、マイルドな味わいになるそうです。

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