10月29日 おしぼりの日

今日は何の日

今日10月29日は「おしぼりの日」です。

愛知県名古屋市西区に本部事務局を置き、全国各地域の貸おしぼり業協同組合で構成される全国おしぼり協同組合連合会全協連)が、より多くの人に貸おしぼりの有用性を知ってもらい、活用してもらうことを目的に2004年(平成16年)に制定しました。
日付は10月は「て(ten)」と読む語呂合わせと10本の指から29日は「ふ(2)く(9)」(拭く)と読む語呂合わせで、「手を拭く」の意味からだそうです。

この日には、おしぼりの普及のためのイベントが各地で開催されます。
同連合会は、1992年(平成4年)12月18日に設立された団体で、地域社会に「貢献する企業」として、10組合182社によって構成されています。
そして、北海道から沖縄まで約40万軒の人々に支援されています。
環境破壊を引き起こす「使い捨て紙手ふき」と違い、清潔・安全で、しかも地球環境に優しい「貸おしぼりのレンタル」というリユース商品をが主力商品です。

日本のおしぼり文化

飲食店に入ると、席についたとたん提供されるのが、冷たいお水とおしぼりです。
このおしぼり文化は日本が発祥だといわれています
日本では当たり前となっている「おもてなし文化」の代表ともいえる「おしぼり」ですが、おしぼり文化はいつ頃から始まったものなのかご存じでしょうか?
おしぼりの歴史は古く、平安時代にまでさかのぼると言われています。
当時の公家が、家に招いた客人のために、濡れた布を提供したことが発祥だそうです。

室町時代には木綿の手拭いとなり、旅籠と呼ばれる宿の玄関先で、旅人のために手拭いと水の張った桶を用意し、汚れた手足をきれいにしていました
また、この時に水で濡らした手拭いをしぼるという行為が、「おしぼり」の名前の由来になっているといわれています。

戦後復興で日本に少しずつ飲食店が増えていくと、戦時中の混乱で消えかけていたおしぼりの習慣が徐々に普及し始めました。
当時はおしぼりを自店で洗い、丸めてつくった自家製のおしぼりを提供していましたが、客数が増えると手作業では追いつかなくなり、おしぼりを貸すビジネスが生まれました。
最初は自家製の洗濯機を使い、1本1本手で巻いて飲食店などに卸していましたが、その後には外食産業がさらに発展したことで、業者は量産体制を備えるまでになり、貸しおしぼり業が一つの立派なビジネスとして確立されました。
尚、貸おしぼり業にはクリーニング師の資格が必要だそうです。

温かいおしぼり、冷たいおしぼり

その「おもてなし文化」の最たるものは「温かいおしぼり」「冷たいおしぼり」ではないでしょうか。
飲食店の中には、夏季に冷たいおしぼり、冬季に温かいおしぼりを提供するお店もあります。。
夏季は水分を含ませた状態で冷蔵等することで暑い夏に適した冷たいおしぼりにしたり、冬季はおしぼり加熱器で温めたりすることによって寒い外から入店してくれたお客様に温かいおしぼりを提供すというきめの細かい「おもてなし」をしています。

衛生マークについて

貸おしぼりには「クリーンでサニタリーな状態であることの証」として「衛生マーク」というものがあり、貸おしぼりの包装フィルムにこのマークが付いています。
清潔で使い心地のよい貸おしぼりのためにこのマークが制定されました。

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