10月22日 平安遷都の日

今日は何の日

今日10月22日は「平安遷都の日」です。

794年(延暦13年)のこの日、桓武天皇が長岡京から山背国葛野郡宇太村(やましろこくかどのぐんうたむら)の新京に移りました。
そして「平安京」と命名されたのは、その年の11月8日でした。
皆さんも日本史の試験の前には「鳴くよ うぐいす 平安京」と覚えられた方も多くいらっしゃると思います。

平安遷都とは、桓武天皇が奈良末期の混乱した政治状況下で、長岡京から平安京へ都を移したことを指します。
遷都の理由としては、奈良の寺院や僧などが天皇の政治に口出ししていたため、その仏教勢力から離れることや、長岡京が度重なる疫病や洪水に襲われたためと言われています。
また、藤原種継暗殺事件に連坐し廃された早良親王の怨霊を恐れたためとも言われています。

その造都工事は大規模な蝦夷(えぞ)征討と並行して継続したため民力は疲弊、天皇の晩年には事業が行きづまり、805年、藤原緒嗣(おつぐ)の建議で,造都・征夷の二大事業は中止されました。

京都府京都市左京区にある平安神宮は平安遷都を行った天皇である第50代桓武天皇を祀る神社として創祀されました。
また、皇紀2600年にあたる1940年(昭和15年)には、平安京で過ごした最後の天皇である第121代孝明天皇がご祭神に加えられました
平安神宮では、京都を守る四神の御守が授与されています。

そして平安遷都1100年を記念して1895年(明治28年)に創建された平安神宮の例祭「時代祭(じだいまつり)」はこの日に挙行されます。
時代祭は、5月の「葵祭(あおいまつり)」、7月の「祇園祭(ぎおんまつり)」と並ぶ京都三大祭りの一つです。
その時代祭は平安神宮創建を祝って始められたもので、葵祭や祇園祭に比べると歴史は浅いものの、各時代の中心だった京都市でしかできない祭で、京都市民が主体となる市民上げての祭りとなっています。
京都の風俗を遡る時代行列が見どころで、「生きた時代絵巻」とも呼ばれています。

通常、時代祭は10月22日に催されますが、2019年(令和元年)は10月22日に皇居宮殿にて「即位礼正殿の儀」が執り行われることから、例外として、10月26日に変更して開催されました。

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