
今日10月16日は「世界食糧デー」です。

国際連合食糧農業機関(FAO)が1945年(昭和20年)のこの日に設立されたのを記念して、1981年(昭和56年)国際連合食糧農業機関が制定した国際デーの一つです。
開発途上国における飢餓や貧困について考え、世界の食料生産と分配の改善と生活向上を通して、これらを克服することが目的です。
FAOは、「人々に食べ物あれ」という意味を持つラテン語が機関のモットーで、国連の専門機関の一つであり、本部はイタリア・ローマにあります。
世界食料デーは、1979年11月の第20回FAO総会において、FAO加盟国により創設された。
この時、ハンガリー代表団が、自国の元農業食料大臣だったパル・ロマニー博士を率いてこの第20回FAO総会で積極的な役割を果たし、世界規模で世界食糧デーを祝う考えを提唱しました。
以来、毎年150ヵ国以上で、貧困や飢餓の背景にある問題への意識向上が図られていて、この日を中心に世界各国でシンポジウム・集会・展示会などのイベントが開催されています。
世界食料デーには毎年テーマがあり、2024年のテーマは「食への権利を、より良い生活と未来のために」です。
日本では2008年(平成20年)から「世界食料デー」のある10月を「世界食料デー月間」とし、日頃から飢餓や食料問題の解決に向けて活動するNGO、NPOが国連機関と共同して情報発信を行っています。
また、今年は、「わたしから始める、愛の連鎖(Chain Reaction)」が開催テーマに、昨年を上回る全国13地区(都道府県)16会場で開催が予定されています。

現在、世界では全ての人が食べられるだけの食料は生産されているにもかかわらず、9人に1人が十分に食べられていない現状にあります。
日本を含む国際社会は、2030年までに「飢餓をゼロに」することを約束していましたが、様々な課題が相互に関係し合い、複雑になっている飢餓や食料問題の解決には、多くの人の協力が必要となっています。
この国際デーは「何かしたい」という人たちが一歩踏み出すきっかけになる日と願っています。

そこで、食べ残し、売れ残りや期限が近いなど様々な理由で、食べられるのに捨てられてしまう食品「食品ロス」といいます。
日本の食品ロス量は、年間523万トン、毎日、大型トラック(10トン車)約1433台分の食品を廃棄しています。

食品ロスを減らすための小さな行動も、一人ひとりが取り組むことで、大きな削減につながります。
基本は、買物時に「買いすぎない」、料理を作る際「作りすぎない」、外食時に「注文しすぎない」、そして「食べきる」ことが重要です。
世界食糧デーあたり、そんなところから取り組んでみたらいかがでしょうか。
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