10月11日 リンゴの唄の日

今日は何の日

今日10月11日は「リンゴの唄の日」です。

1945年(昭和20年)のこの日、戦後初めて製作・公開された映画「そよかぜ」が封切られました。
歌手・並木路子(なみき みちこ)が歌う主題歌・挿入歌「リンゴの唄」は日本の戦後を象徴する歌として大ヒットしました。
作詞はサトウハチロー、作曲は万城目正(まんじょうめ ただし)です。

可憐な少女の思いを赤いリンゴに託して歌う歌詞が、終戦後の焼け跡の風景や戦時の重圧からの解放感とうまく合っていたのと、敗戦の暗い世相に打ちひしがれた人々に明るくさわやかな歌声がしみわたり、空前の大ヒットとなりました。
2007年(平成19年)には「日本の歌百選」にも選出されています。

リンゴの唄 歌詞

赤いリンゴに 口びるよせて
だまってみている 青い空
リンゴはなんにも いわないけれど
リンゴの気持ちは よくわかる
リンゴ可愛や 可愛やリンゴ

あの娘よい子だ 気立てのよい娘
リンゴに良く似た 可愛い娘
どなたがいったか うれしいうわさ
かるいクシャミも とんで出る
リンゴ可愛や 可愛やリンゴ

朝のあいさつ 夕べの別れ
いとしいリンゴに ささやけば
言葉は出さずに 小くびをまげて
あすも又ねと 夢見がお
リンゴ可愛や 可愛やリンゴ

歌いましょうか リンゴの歌を
二人で歌えば なおたのし
皆で歌えば なおなおうれし
リンゴの気持ちを 伝えよか
リンゴ可愛や 可愛やリンゴ

映画「そよかぜ」

「そよかぜ」は、1945年10月11日に公開された佐々木康監督による日本映画です。
並木路子扮するレビュー劇場の照明係で歌手志望の少女「みち」が、上原謙や佐野周二扮する楽団員たちに励まされ、やがて歌手としてデビューするという、「スター誕生」の物語です。

あらすじ

みちは18歳の少女。
母と一緒に劇場の裏方として働き、照明係を勤めながら歌手を夢見ていました。
楽団員たちはそんなみちの才能を見抜き、歌を教えていました。
楽団リーダーの舟田や年長の平松はみちに優しかったが、横山とみちはお互い意識しながら、口を開けば憎まれ口の応酬になってしまうのでした。
そんなある日、スター歌手の恵美が引退することになり、舟田はその後任にみちを推薦します。
しかし劇場の支配人はいきなりの抜擢には難色を示し、みちはまずコーラスガールとして実績を積むことになりました。
バックコーラスとはいえ憧れのステージ、みちはより一層のレッスンに励むようになります。
コーラスガール仲間の話題は結婚や恋愛についてが主流で、ピアニストの吉美の新婚生活や、舟田と歌手桜山幸子の恋愛の話を聞くにつけ寂しい思いをしていたみちは、横山の何気ない「からかい」に傷つき、リンゴ畑を持つ実家に帰ってしまいます。楽団員たちが頭を抱えていたところに吉報が舞い込みます。
みちの実力を認めた支配人が、新番組のスターとして抜擢することを決めたのでした。
楽団員たちは総出でみちを迎えに行き、横山とのわだかまりも解け、みちはついに夢に見た歌手としてステージに立つことになります。

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