
今日9月26日は「台風襲来の日」です。
統計上、台風襲来の回数が多い日(特異日)で、過去に大きな被害をもたらした台風が襲来しています。
「洞爺丸台風」で青函連絡船・洞爺丸が転覆、「狩野川台風」が伊豆・関東地方に来襲、「伊勢湾台風」が東海地方に上陸したのは全てこの日でした。
大きな被害をもたらした台風
洞爺丸(とうやまる)台風

1954年(昭和29年)の「洞爺丸台風」は、北海道を中心に多くの命とともに、私たちに自然災害の恐ろしさを再認識させました。青函連絡船・洞爺丸が転覆し、多大な犠牲を出しました。
この台風は九州地方・中国地方を上陸通過し、日本海へ抜けた後に更に発達しながら北上しました。
函館港沖では洞爺丸事故を、フェーン現象により岩内町では3300戸を焼失させる「岩内大火」を引き起こすなど、北海道を中心に多数の犠牲者を出した台風です。
豪雨による水害をほぼ起こさなかった反面、強風による被害を大量にもたらした、いわゆる「風台風」でした。
洞爺丸事故
洞爺丸事故は、青函航路で洞爺丸台風により起こった、日本国有鉄道(国鉄)の青函連絡船洞爺丸が沈没した海難事故です。
他にも連絡船4隻の沈没・転覆により多数の犠牲者を出しました。
また、海難救助にあたっていた海上保安庁の巡視艇「うらなみ」が二次遭難しています。
それらの事故により死者・行方不明者あわせて1155人に及ぶ、日本海難史上最悪の事故となりました。
狩野川(かのがわ)台風
1958年(昭和33年)の「狩野川台風」が猛威を振るい、特に伊豆半島狩野川流域での水害による被害が顕著で、伊豆・関東地方に甚大な被害をもたらしました。
大雨のために、半島の中央部を流れる狩野川では上流部の山地一帯で鉄砲水や土石流が集中的に発生しました。
そして、被害は東京都を中心とする関東地方南部でも大きく、東京都建設局の資料では床上浸水家屋123626戸、床下浸水家屋340404戸、死傷者203人で、東京では死者・行方不明者が46人に至りました。
このように狩野川台風は、1951年の統計開始以降で死者・行方不明者数が3番目に、負傷者数が9番目にそれぞれ多い台風となり、さらに台風による浸水被害は統計史上1位の件数となるなど、日本における台風の歴史の中でも記録的な被害をもたらしました。
伊勢湾台風
1959年(昭和34年)の「伊勢湾台風」が東海地方に上陸し、死者・行方不明者5000人以上、家屋被害57万戸という、当時としては史上最悪の被害をもたらしました。
伊勢湾台風は、潮岬に上陸し、紀伊半島から東海地方を中心にほぼ全国にわたって甚大な被害をもたらした台風です。特に伊勢湾沿岸の愛知県と三重県での被害が特に甚大でした。
そして、室戸台風、枕崎台風と合わせて昭和の三大台風に挙げられ、その中でも最悪の被害をもたらしまた。
その犠牲者の数は、第二次世界大戦後の自然災害では、2011年の東日本大震災、1995年の阪神・淡路大震災に次ぐ規模で、台風災害としては最多です。

台風襲来の日を前にして、自然災害は予測不可能な面がありますが、私たちにできることは、まず自分と家族の安全を確保することです。
そのために日々の備えが大切だと改めて感じます。
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