9月2日 宝くじの日

今日は何の日

今日9月2日は「宝くじの日」です。

第一勧業銀行(現:みずほ銀行)宝くじ部が1967年(昭和42年)に、当選しても引き換えられず時効となってしまう宝くじが多いことから、時効防止をPRすることが目的i制定しました。
日付は「く(9)じ(2)」と読む語呂合わせからです。

そして1973年(昭和48年)から、宝くじの外れ券の中からラッキーナンバーを選んで賞品を贈る敗者復活戦「宝くじの日お楽しみ抽せん」を実施しています。

宝くじの正式名称は「当せん金付証票」(とうせんきんつき しょうひょう)で、普通名詞は「宝くじ」ではなく「富くじ」が正式です。
宝くじが日本で初めて発売されたのは1945年(昭和20年)10月29日のことですが、同年10月19日だという説もあります。

戦後いちはやく発売されたこの最初の宝くじは「政府第1回宝くじ」で、くじ券には漢字で「宝籤」と記載されていました。
そのため、「漢字くじ」とも呼ばれ、ニセモノも出るほどの人気でした。
ちなみに1枚10円、1等10万円で副賞として1等から4等まで白無地綿金巾(キャラコ)が用意された他、外れくじ4枚と金鵄(タバコ)10本が引き換えられる特典もありました。

現在では、1979年(昭和54年)よりスタートした「ジャンボ宝くじ」や、ナンバーズやロトを代表とする「数字選択式宝くじ」、「東京都宝くじ」、「近畿宝くじ」、「地域医療等振興自治宝くじ」などがあり、宝くじによる収益金は、公共事業などの費用として人々の生活に役立てられています

収益金と使い道

宝くじは、販売総額のうち、賞金や経費などを除いた約40%が収益金として、発売元の全国都道府県及び20指定都市へ納められ、高齢化少子化対策、防災対策、公園整備、教育及び社会福祉施設の建設改修などに使われています

また、平成7年1月に起きた阪神・淡路大震災では同年4月に「阪神・淡路大震災復興宝くじ」が発売され、被災地域における震災復興事業に役立てられたほか、翌年7月には「阪神・淡路大震災復興協賛宝くじ」が初の1等1億円宝くじとして発売されました。
さらに、平成17年4月には、新潟県中越大震災で被災した地域の復興のために「新潟県中越大震災復興宝くじ」も発売されました。

日本の宝くじの歴史

日本の富くじの起源は、江戸時代初期の寛永元年(1624年)頃、摂津国(せっつのくに)(現在の大阪府)の箕面山瀧安寺(みのおさんりゅうあんじ)で、正月の元旦から7日までに参詣した善男善女が、自分の名前を書いた木札を唐びつの中に入れ、7日の日に寺僧がキリで3回突き、3人の「当せん者」を選びだし、福運の「お守り」を授けたのが始まりと言われています。

昭和20年7月、政府は軍事費の調達をはかるため、前述の富くじ「勝札かちふだ)」を発売しました。
しかし、抽せん日を待たず終戦となったため、皮肉にも「負札まけふだ)」と呼ばれるようになってしまいました。

その後、同年10月、政府は、戦後の激しいインフレ防止のため、「宝くじ」という名前で政府第1回宝籤を発売することになりました。
さらに戦災によって荒廃した地方自治体の復興資金調達をはかるため、各都道府県が独自で宝くじを発売できることとなり、昭和21年12月に地方宝くじ第1号「福井県復興宝籤」(別名「ふくふく籤」)が登場しました。
そして、政府宝くじは昭和29年に廃止され、その後は地方自治体が独自または共同で発売する自治宝くじだけが残りました。
なお自治宝くじは政府宝くじが発売されていた昭和28年度までは、それと区別する意味で「地方宝くじ」と呼ばれていました。

昭和49年4月に自治医科大学の整備資金調達を目的として地域医療等振興自治宝くじ(旧称:へき地医療振興自治宝くじ)の発売が始まりました。
現在この宝くじは長寿社会づくりの事業等の財源を助成することも目的の一つとなっています。

富くじ

前述の箕面山瀧安寺(みのおさんりゅうあんじ)の富会(とみえ)は、ただ、当せん者にお守りを授けるだけでしたが、その後は次第に金銭と結びつき、富くじとして町に氾濫するようになりました。
そのため徳川幕府は、元禄5年(1692年)禁令を出したほどでした。
しかし幕府は、その後も寺社にだけは、修復費用調達の一方法として、富くじの発売を許したので、これを天下御免の富くじ御免富ごめんとみ)」と呼びました。
特に、「江戸の三富」として有名だったのは、谷中の長耀山感応寺(ちょうようざんかんのうじ)、目黒の泰叡山瀧泉寺(たいえいざんりゅうせんじ)、それに湯島天神の富くじだったそうです。

その後、幕府公認の御免富も、天保13年(1842年)の天保の改革によって禁止されてしまい、明治になってからも、1868年(明治元年)の太政官布告によって、きびしく禁じられました。
天保の禁令以来、103年もの長い間、日本では富くじは発売されませんでした。

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