8月20日 交通信号設置記念日

今日は何の日

今日8月20日は「交通信号設置記念日」です。

1931年(昭和6年)のこの日、東京・銀座の尾張町交差点(現在の銀座4丁目交差点)・京橋交差点などに、日本初の3色灯の自動交通信号機が設置されました。
その信号は信号の色が変わるたびにベルが鳴る信号機でした。また、この記念日の名称は「交通信号の日」という表記も見られます。
当時、銀座の交差点にはガス灯が設置され、日本で初めて歩道を備えたハイカラな交差点であり、銀座のシンボルともなる服部時計店や山崎高等洋服店などがありました。
ちなみに、国内で初めて機械式の交通信号機が設置されたのは前年の1930年(昭和5年)で東京・日比谷の交差点に設置されました。

信号機の灯火は、3色の場合、横型のものは左から青色・黄色・赤色、縦型のものは上から赤色・黄色・青色の順に配列されています。
交通安全の上で最も重要な赤色が最も視認性の良い位置に配置され、この信号機の配列は道路交通法に定められています。

これは光の三原色に対比させたものであるという説明がある。
色の三原色は赤・黄・青とされていますが、実はシアン(緑っぽい青)・マゼンタ(赤紫)・イエロー(黄色)。

実際は、日本では緑色をした信号機は「青信号」と呼ばれています。
これは、日本人は「緑」の事を「青」と表現する事が多い事に由来しているようです。

日本人は青葉や青虫、青りんご、青のり、青汁など、昔から緑色のものを青で表現する習慣があり、交通信号機が初導入された当時の東京朝日新聞がこの日本初の信号も緑信号にも関わらず青信号と記載しました。
東京朝日新聞も前述の慣例に従ったのではないかと考えられます。

さらに、青信号の色味をじっくり見ると、正確には「日本では緑信号ではなく青緑信号」なのです。
これは、色盲者色弱者(度合にもよる)は、完全に緑色にしてしまうと、赤と区別が付かなくなることがあるためで、緑色と青色の中間の色(緑の色度範囲の中でなるべく青に近い色を採用)にすることで、国際上の基準に合わせるとともに、色盲の方でも赤信号と青信号との区別ができるようにしているようです。
また、最近では、信号機にもLEDが使われ、青緑に近い色が多くなりました。

いずれにしても、これがきっかっけで実際は「緑信号」ですが「青信号」が定着するようになり、1947年(昭和22)法律上も実態に合わせ「青信号」とされました。

灯火の意味

青・黄・緑の灯火の色が意味するものを、勘違いや誤解をしている方もおられるようですので、もう一度「おさらい」しておきましょう。

青の灯火

車両等(車両及び路面電車。以下同じ)、歩行者等は進行できる
ただし、歩行者用信号機が設置されている場合には、歩行者用信号機の対象とされる交通は、歩行者用信号機に従うこと。
*以下、黄色ならびに赤色の灯火ならびに点滅において同じ
なお、二段階右折する多通行帯道路等通行原動機付自転車、特定小型原動機付自転車及び軽車両は、右折地点まで直進して右折し、その地点で待機しなければならない。

黄の灯火

車両等は停止しなければならない。(ただし、停止位置で安全に停止できない場合を除く)。
歩行者等は横断を開始してはならない。また、横断中の歩行者等は速やかに横断を終わるか、引き返さなければならない

赤の灯火

車両等は停止しなければならない
歩行者等は道路を横断してはならない
なお、交差点において左折している車両等は、左折方向に対面する信号機が赤色の灯火であっても、そのまま進行できる。
なお、交差点において右折している車両等(二段階右折する多通行帯道路等通行原動機付自転車、特定小型原動機付自転車及び軽車両を除く)は、右折方向に対面する信号機が赤色の灯火であっても、そのまま進行できる。
なおこの場合、青色の灯火等に従い進行する他の車両等や歩行者等を妨げてはならない。
二段階右折する多通行帯道路等通行原動機付自転車特定小型原動機付自転車及び軽車両は、右折地点で待機しなければならない。

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