
今日8月7日は「花火人(じん)の日・おもちゃ花火の日」です。
花火人(じん)の日
「花火人(じん)の日」は広く人々に花火に関する情報の提供や人材育成を行う一般社団法人日本花火人協会が制定した記念日です。
その目的は花火文化の発展と振興・社会教育の推進です。
花火人とは、花火に関する知識を身に付けた人のことで、同協会では花火に関する知識を身につけた人「花火人(はなびじん)検定」を行っています。
花火文化の魅力

花火は、日本の夏の風物詩として古くから親しまれてきました。
色とりどりの光が夜空を彩る様子は、見る人の心に強い印象を残します。
花火大会は、地域の夏祭りと密接に結びつき、多くの人々が楽しみにしているイベントの一つでしょう。
その背景には、お盆との結びつきはもとより、花火師たちの技術と情熱があります。
花火人としての技能を磨くことは、単に技術を身につけることだけではなく、花火文化を次世代に継承していくという大切な役割を担っています。
こうした花火人たちの努力によって、私たちは美しい花火を楽しむことができるのですが、最近では人材や資金の問題から開催が危ぶまれる大会が出てきてしまっていることは残念でなりません。
花火人検定とは
花火人検定は、花火に関する知識や技術を正しく学び、花火文化を支える人材を育てるための試験です。
検定を通じて、花火の歴史や種類、打ち上げ技術など、幅広い知識が身につけられます。
花火人検定を受けることで、花火に対する理解を深めるとともに、花火文化の発展に貢献することができます。
おもちゃ花火の日
そしてもうひとつの「おもちゃ花火の日」です。
世界に誇る日本の芸術文化のひとつ「花火」。
その中でも手軽に楽しめる線香花火やススキ花火、ねずみ花火などの「おもちゃ花火」をもっと多くの人に遊んでもらうとともに、マナーの向上を図ることが目的として、花火に関する公共の安全を主たる目的に活動している公益社団法人日本煙火協会が制定した記念日です。
おもちゃ花火について

夏の風物詩であり、みんなが大好きな美しい「花火」。
そのルーツは紀元前3世紀の古代中国、火薬の基本となる硝石(硝酸カリウムの通称)が発見されてからと言われています。
そして、現在のような観賞用の花火が登場したのは、記録に残っているものによると、1589年7月伊達正宗が観賞したという記録と、1613年8月イギリス国王ジェームス1世の使者のジョン・セーリスが徳川家康に花火を見せたという記録があります。
おもちゃ花火については、いつ頃作り出され売られたかはっきりしていませんが、1659年、大和の国(現:奈良県)から江戸に出てきた弥兵衛(初代鍵屋)がワラの管の中に火薬を入れた初歩的なおもちゃ花火を考え売り出し、江戸庶民に爆発的な人気を得たと言われています。
以後、庶民の遊びとして発達、様々な研究と実験を繰り返し、今ではたくさんの花火が、私たちを楽しませてくれています。
おもちゃ花火としては、火花を出す花火、回転する花火、爆発音を出す花火、打ち上げ花火、飛翔する花火、煙を出す花火、走行する花火などがあります。
日付はいずれも「8(は)7(な)日(火)」と読む語呂合わせからです。
その他にも花火にまつわる記念日としては5月28日と8月1日が「花火の日」となっています。
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