7月21日 日本三景の日

今日は何の日

今日7月21日は「日本三景の日」です。

日本国事跡考(にほんこくじせきこう)』で松島・天橋立・宮島が日本三景として絶賛した林春斎(鵞峰)の1618年(元和4年)の誕生日にちなみ、日本三景観光連絡協議会が2006年(平成18年)に日本三景をさらに広くPRすることを目的に制定しました。

江戸時代前期の1643年(寛永20年)、儒学者の林羅山(はやし らざん)の三男で同じく儒学者の林春斎(鵞峰)(はやし しゅんさい、しゅうほう)が著書『日本国事跡考(にほんこくじせきこう)』において、『松島、此(こ)の島之(の)外(ほか)に小島若干(そこばく)有(あり)、殆(ほと)んど盆池月波之(の)景の如し、境致之(の)佳なる、丹後の天橋立・安芸厳島与(と)三処の奇観為(なす)』と記し、「松島(まつしま:宮城県)」「天橋立(あまのはしだて:京都府)」「宮島(みやじま:広島県)」を卓越した三つの景観とし、これが「日本三景」の括りとなりました。

その後、元禄2年閏1月28日(1689年3月19日)に天橋立を訪れた儒学者・貝原益軒が、その著書『己巳紀行(きしきこう)』の中の丹波丹後若狭紀行において、天橋立を「日本の三景の一とするも宜也」と記しています。これが「日本三景」という言葉の文献上の初出とされ、益軒が訪れる以前から「日本三景」が一般に知られた括りでだったと推定されています。
また日本三景は雪月花にも充てられていて、その場合は「雪」は天橋立、「月」は松島、「花」は紅葉を花に見立てて宮島を充てています

松島

宮城県宮城郡松島町を中心とした多島海で、かつては「東の松島 西の象潟」と謳われ、同じく東北地方に存在していた修景地の象潟と並び称されていました。

天橋立

京都府宮津市の宮津湾と内海の阿蘇海を南北に隔てる全長3.6kmの湾口砂州で、京都市を除いた京都府内の観光地で第1位です。

宮島

広島県廿日市市にある厳島神社を中心とした島。

日本三景は日本の絶景として親しまれてきていて、1952年(昭和27年)11月22日に国の特別名勝に指定されています。
特別名勝とは、 文化財保護法によって指定された名勝のうち、特に、風致景観が優秀で、学術上価値の高いものとして文部科学大臣が指定した名勝を言います。
自然の奇跡が形作った松島、天橋立、人の生み出した芸術が自然と調和した宮島と、時を経ても多くの人が足を運ぶ魅力が、三景には溢れています。
そして、日本三景はいずれも海に面していて、海とともに松の深い緑の景観が美しく、記念日の頃は日本三景の特徴でもある青い海と深い緑が際立つ夏の時期でもあります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました