
今日7月13日は「日本標準時制定記念日」です。
1886年のこの日、勅令「本初子午線経度計算方及標準時ノ件」が公布され、1888年1月1日から東経135度の時刻を日本の標準時とすることが定められました。
標準時(ひょうじゅんじ)とは、ある国家または広い地域が共通で使う地方時のことを言います。
日本でも、明治の初めまで「地方時」と呼ばれる地方ごとの時刻が使われていました。実際、気象台が採用した京都時間と電信局が採用した東京時間の二本立てになっていたようです。
そこで、勅令で兵庫県明石市を通る東経135度の子午線が通る「明石時刻」を日本標準時としました。
日本の標準時が明石市になった理由

まず世界基準に目を向けると、1884年(明治17年)10月13日、アメリカのワシントンで開催された国際子午線会議において、世界の時刻の基準となる子午線をイギリスのグリニッジ天文台を通る子午線(経度0度)に決定し、世界標準時としました。
そして地球の一周360度を24時間で割ると15度となり、経度15度ごとに1時間の時差があることになります。
この会議を受けて、各国はできるだけ子午線の度数が15度の整数倍の所の地方時を使用することになります。
そして、日本では1886年(明治19年)7月13日に明石市を通る東経135度を日本の標準時子午線に決定し、日本の時刻は統一されました。
日本標準時は東京にあったほうが経済的にも都合がよかったのかもしれませんが、東京の少し東側を通る東経140度では、9時間20分という中途半端な時差となってしまうため、明石市を通る子午線が15度の整数倍の所であったため、選ばれました。
この日をきっかけに、A地点とB地点の時差を地球儀や地図を眺めながら、考えてみるのも面白いかもしれません。
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