6月20日 世界難民の日

今日は何の日

今日6月20日は「世界難民の日」です。

1974年(昭和49年)のこの日、AU・アフリカ連合の前身であるOAU・アフリカ統一機構が「アフリカ統一機構難民条約」が発効しました。
この日は、従来はOAU(アフリカ統一機構)難民条約の発効を記念する「アフリカ難民の日」(Africa Refugee Day)でした。

しかしその後、国連が2000年(平成12)年12月に、難民問題はアフリカだけではなく世界的な問題として注目され、それまでの「アフリカ難民の日」を「世界難民の日」と改称して制定されました。

その目的は、難民の保護と支援に対する世界的な関心を高め、国連高等弁務官事務所(略称: UNHCR)を含む国連機関やNGOによる活動に理解と支援を深める日にするためです。

世界では日本の総人口に近い1億1千万人が紛争や迫害などによって住む家を追われ保護を求めています。
去年はロシアの侵略により多数のウクライナ人が故郷を追われ、今年に入ってからはアフリカのスーダンで武力衝突によって新たな難民が流出しました。

このように「世界難民の日」は紛争や迫害から逃れることを余儀なくされた人々の苦境に立ち向かう勇気を称える日でもあります。
困難に立ち向かい乗り越えていく難民に共感と理解を深め、難民の保護と援助に対する世界的な関心を高めるためのさまざまなイベントが世界中で開催されますので、この日を契機に自分事として考えてみるのはいかがでしょうか。

国連高等弁務官事務所(略称: UNHCR)

1950年12月14日に設立された、国際連合の難民問題に関する総会の補助機関。後述の高等弁務官の活動の補佐を行う組織で、本部は、スイスのジュネーヴに置かれています。

国連難民高等弁務官

国連難民高等弁務官は、国際連合による難民や国内避難民の保護など、難民に関する諸問題の解決を任務としています。
そしてその権限の範囲にある難民に対して国連の権威の下に国際的保護を提供し、これら難民の自発的帰還または新しい国の社会への同化(第三国定住、現地定住)を促進することによって難民問題の恒久的解決を図るとともに、緊急時には難民に対して法的、物的両面での保護・支援を与えることを目的としています。

女性として、また日本人で初めて緒方貞子さんが国連難民高等弁務官として、1991年から2000年まで10年間の任期を務め、素晴らしいご活躍をなされたことは、多くの方の記憶に残っていることと思います。

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