6月17日 砂漠化および干ばつと闘う国際デー

今日は何の日

今日6月17日は「砂漠化および干ばつと闘う国際デー」(World Day to Combat Desertification and Drought)です。
1994年(平成6年)のこの日、「国連砂漠化防止条約」が採択されました。
そして1995年の国連総会で制定された国際デーの一つです。

砂漠化と旱魃の影響と闘うため砂漠化と干ばつへの理解と関心を深め、それに対する国際協力の必要性、および、砂漠化防止条約の実施に対する認識を高め、砂漠化防止に向けての活動を呼びかけ等を改めて考える日です。
そのために、国際協力に関する会議や懇談会、セミナー、展示会などが開催されます。

砂漠化とは?

砂漠化とは一体何なのか、どのような原因で起こるのかを少しお話したいと思います。

砂漠化とは「乾燥、半乾燥、乾燥半湿潤地域における、気候変動および人間の活動を含む種々の要因に起因する土地の劣化」と定義されています。
土地や地域の乾燥が進み、気候変動や人間活動などを様々な要因で土地が劣化してしまえば、それは砂漠化が起こっていることになります。
さらに、乾燥地帯における土地の劣化とは、乾燥地帯の生物学的あるいは経済的生産性の低下、もしくは損失として定義されます。

その原因には、木材や薪、耕作のために行われる森林の大規模な伐採熱帯雨林における焼畑農業集中的な農業による土壌の栄養素の枯渇などが挙げられます。

砂漠化と土地の劣化による影響は、地表の3分の1に及び、100ヵ国以上、10億もの人々の暮らしや発展を脅かしています。長期にわたる干ばつや飢饉により土地を捨て去ることを余儀なくされた人も多く存在し、環境問題により移住を強いられた人々はすでに2400万人に上るとされています。

砂漠化に伴い生産的な土地が失われるということは、自然災害や食料問題、貧困問題だけでなく、難民問題や紛争など世界全体の社会が成り立つために必要なものすら奪われる可能性があります

深刻化する砂漠化

世界的に見て、特に砂漠化が深刻化しているのは、サハラ以南のアフリカ諸国(ブルキナファソ、エチオピア、モロッコ、ソマリア等)ですが、インドや中国などアジアの国でも深刻化している地域もあります。
水食、風食、地球温暖化や気候変動による異常少雨や干ばつが相次いでそれらの国々を襲い、乾燥化が加速して砂漠化が進行しています。

持続可能な開発や生態系の保全のためにも、植林による木の再生と水資源の確保、防風林を利用した土壌の固定、水の節約や再利用などの対策が急務です。
この日を契機として、私たちも他人事とは思わず、少しでも考えてみたいものです。

*なお、筆者は姉妹ブログとして、歳時記ブログ遍路ブログを公開しております。ともども宜しくお願い致します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました