夏を快適に~ミセスだってオシャレしたい

ミセスのおしゃれ

半夏生を過ぎると二十四節気も「小暑」「大暑」と暑さも本番の時期を迎えます。
これからの暑さ本番の時期を「涼しげに」乗り越えるちょっとした「おしゃれ」のアイデアをお伝えしておきたいと思います。

古より日本人が行ってきた衣替えは、6月から9月は裏地のないものになり、さらに7月と8月は薄物(絽、紗、麻などの透けるほど薄い素材)を着て、柄も水辺やその生き物などをモチーフにした涼を呼ぶ柄を用いていたようです。
トレンドにもあるシースルー感やボタニカル柄、シャーベットカラーはこれに通じるものもありそうです。

夏を涼しく快適に過ごすためには素材選びが重要

たくさんをかく夏は、服の素材にこだわることがとても重要です。
通気性吸収性発散性に優れた素材の服を選ぶことで一日中快適に過ごすことができます。
そこで夏にお勧めの涼しい生地としてリネンコットンレーヨンリヨセルポリエステルが挙げられます。

リネン

リネンとは亜麻科の植物であるフラックスから取れる天然の食物繊維です。
リネンは、通気性に優れた特徴から繊維の中では最も涼しい素材と言われているため、夏だけの素材と思われがちですが、保温性も高く1年中快適に過ごすことができる利便性の高い繊維といえます。
また水分を含むことで繊維の強度が増すとともに、やわらかさも加わるため、使うほどにしなやかになり、風合いが感じられる素材です。
さらに洗う度に肌に馴染む素材ともいわれています。
また「リネン」素材は、吸水性が非常に優れているため、どれだけ汗をかいてもずっとサラッと快適に過ごせます。

コットン

肌が弱い人でも安心して着られるほど柔らかく肌触りが良い「コットン」素材は、着心地が良く夏でもストレスなく着られること間違いありません。
また、生地に細かな空洞があるため、通気性も高く湿度の発散性が高いので、服の中で汗をかいても、コットンが吸い取って服の外側へ発散してくれます。
Tシャツやカットソーなどの肌に直接触れるアイテムには最適な、夏の定番素材です。
その上、洗濯機でガンガン洗えるのも、夏には便利です。

レーヨン

レーヨンは、もともと「人絹(じんけん)」と呼ばれていたほど、シルクによく似た素材です。
木材パルプから取れる植物原料に薬品加工をして作られる「再生繊維」のひとつです。
絹のような滑らかな質感ドレープ感が特徴の「レーヨン」素材は、肌に触れるとひんやり涼しく感じる効果があるため、暑い夏にはもってこいの素材です。また、吸水性が高く消臭効果もあるので、気になる汗の臭いも和らげてくれるというメリットもあります。
柔らかなTシャツのような生地で、こちらも肌触りが優しく、吸水性もあるので夏にぴったりです。トップスだけでなく、ワンピースやスカートにも多く使われています。
ただ、レーヨンは紙と同じ木材パルプが原料になっているため、水に弱いというデメリットがあり、型崩れしやすく、シワもできやすいので夏、汗をかくたびにガンガン洗って、という使い方をするには少々注意が必要です。

リヨセル

リヨセルは再生繊維もしくは再生セルロース繊維に分類される素材で、商標名からテンセルとも言います。
リヨセルは、ユーカリを原料とした、柔らかなツヤ感のある生地です。
生地がとても柔らかい・伸縮性があり、柔らかく上品なツヤ感もあります。
さらには独特の清涼感もあります。
そのため、身に付けたときのフィット感や心地良さを感じることができます。
リヨセル素材は見た目の良さだけでなく、保湿性・吸湿性・速乾性が高いという特徴もあります。
つまり、体から吹き出た汗を吸い取り、生地が湿ってもすぐに乾いてくれるため、長時間身に着けていてもずっと快適なまま過ごせます。

ポリエステル

ポリエステルには、比較的丈夫でシワになりにくく、お手入れも簡単、というメリットがあります。
しかし、ポリエステルなど石油系を原料とする化学繊維は、空気を通さないため蒸れやすい、という特性もあります。
そのため、暑い夏に着ていると熱が内にこもりやすく、これらの化学繊維が配合されている割合が上がるほど、暑く感じられます。

ただし、夏でも雨の日やアウトドアなど、水に濡れてしまうような日には、すぐ乾き、シワになりにくいため非常に使い勝手がいいです。
着るシチュエーションを想定して、着分けるというのも一つの選択肢かもしれません。

ふわっと広がるシルエットのものを選ぼう~首、袖、裾に風が通るデザインがおすすめ

トップス、ボトムス、ワンピース、どのアイテムも暑さ対策という観点からは、シルエット選びはかなり重要です。
夏は汗をたくさんかいて体がベタつくので、ピタッと体にまとわりつくシルエットのものは考えものです。
裾や袖がふわっと広がった風通しの良いものを選ぶのも夏を快適に過ごすためのポイントです。

裾が広がったチュニックは風通しが良く、夏にぴったりです。

熱を逃がすには、とにかく風通りをよくしておくことが重要なポイント。
屋外でも室内でも、風を通せる洋服ならば熱がこもりにくく、締め付け感も感じず快適です。
暑い時でも、風に当たれば体感温度が下げられるので、体温調整がしやすいアイテムとも言えます。

そこでチェックしたいのは、トップスなら首まわり、袖、着丈の裾の3ヶ所。
3ヶ所全部が開いているのが一番好ましいですが、難しければ最低でも2ヶ所がゆったりしたものを選ぶといいでしょう。
特に脇は汗をかいて熱がこもりやすいので、袖は筒が太めのものが風を通しやすく、お勧めです。

熱を吸収しやすい黒は避けた方がベターですが・・・

黒い服は暑い」とよく言われます。
涼しさを重視するなら、熱を吸収しやすい黒い服は避けるのがベター
色の中で一番暑く感じるのは、黒や紺などのダークカラーです。
さらにこれらの色は熱がこもる色なので、特にアウトドアなどで、日中太陽の下で過ごす時は避けたほうが無難です。

ただ真夏でも、日中は会社内で、外に出るのは朝と日が暮れてからのみという場合はそこまで気にしなくて大丈夫です。
冷房が効いている場所でずっと過ごすような場合は、あまりデメリットにはなりませんので、その日のスケジュールによって使い分けてみるのも選択肢です。

最後に

インナーにはコットンやシルクなど着けることによって汗対策も万全なものとなります

コメント

タイトルとURLをコピーしました